令和2年3月18日作成

麦類

(担当)JA全農さいたま 営農支援課

令和1年播きの麦類は平年気温を上回る記録的な高温により生育がかなり早まっています。このため赤かび病等の防除スケジュ-ルを見直し、適期防除が行えるよう備えましょう。また、4月に入ると気温の上昇や降雨によりうどんこ病やアブラムシの発生が多くなります。病害虫の早期発見と適切な防除を心がけましょう。さらに、雑草対策と湿害回避のための排水路整備等の作業があります。これら作業をしっかり行い、最後の登熟期を向かえましょう。

1.気象庁1か月、3か月予報

気象庁の関東甲信地方の1か月予報(3月14日~4月13日)では、気温は高い確率が80%。降水量は多い確率30%・平年並みが40%、日照は平年並みで晴れの日が多い見込みと予報されています。

さらに、同3か月予報(3月~5月)では、この期間の平均気温は高い確率が50%。3月は平年同様晴れの日が多く、気温は高い確率が50%、4月は平年同様晴れの日が多く、気温は平年並みまたは高い確率がともに40%、5月の気温は平年並みが30%、高い確率が40%で天気は周期的に変わる。降水量は各月とも平年並みが40%、多いが30%と予報されています。

2.麦類の生育と今後の管理

(1)麦類の生育状況

埼玉県農業技術センタ-3月2日現在の麦類生育概要では、

ア、大麦「彩のほし」はこれまでの高温により幼穂の発達がかなり速まり、3月2日現在では幼穂長は平年比631%と著しく大きくなっています。茎立期は2月9日で、平年は3月2日と平年より22日早くなりました。出穂期も3月10日頃、平年は3月31日とかなり早まると予想しています。
 埼玉県農業技術センタ-の播種日は11月12日。
※※熊谷11月10日播種の出穂始めは3月12日で出穂期は3月18日の生育である。

※※熊谷のビ-ル麦出穂(3月18日)

左同 さとのそら  幼穂長11mm

(2)麦類の今後の管理

ア、病害対策
(ア)、赤かび病
 赤かび病は出穂・開花期に気温20℃以上の日が数日続き、湿度が高いと病原菌である胞子の飛散が多くなり発病が激しくなります。赤カビ病防除は必ず行いましょう。


 (イ)、うどんこ病
 暖春の年に発生が多く、発生適温は15℃~20℃であり、厚播・窒素過多、風通しの悪い穂場や遅出来の麦が発生しやすい傾向です。ほ場巡回をこまめに行い早期発見・早期防除を行いましょう。


 (ウ)、防除薬剤
 麦類赤かび病・うどんこ病の麦種別の防除の目安(薬剤使用時期の収穫前日数には充分注意する)

適用病害名 薬剤名 麦種・使用時期・回数
赤かび病
うどんこ病
トップジンM水和剤 大麦 収穫30日前まで(出穂期以降は1回以内)
小麦 収穫14日前まで(出穂期以降は2回以内)
トリフミン水和剤 大麦・小麦 収穫14日前まで(出穂期以降は3回以内)

畦畔雑草処理

イ、畦畔等の雑草防除
4月に入り、適度な降雨と気温の高い日の頻度が高くなり、畦畔や道路のり面等に雑草の発生が始まりました。
非選択制の除草剤利用が増加します。除草剤の希釈濃度や散布量を薬剤毎に確認し、麦にドリフトしないよう安全に十分に留意し、作業を行ってください。