令和2年2月10日作成

麦類

(担当)JA全農さいたま 営農支援課

麦の2月農作業は、2回目もしくは3回目の麦踏みや雑草対策と大麦類の追肥などの作業があります。これら作業をしっかり行い、健全な生育を確保し生育後期につなげましょう。

1 気象庁1か月予報

関東甲信地方の1か月予報(2月6~3月7日)では、平均気温は高い確率が80%。降水量は平年並または少ない確率が共に40%、日照時間は平年並み、または少ない各地とも40%と予報されています。

週別の気温は1週目の高い確率が80%。2週目は高い確率が8%、3~4週目の高い確率は60%と予報されています。

2 麦類の生育状況

埼玉県農業研究センタ-麦類の生育概況(2月1日)によれば、11月8日に播かれた小麦では平年の生育に比べ10日程早まっていて、茎立期は3月3日~5日(平年3月13日)頃と予想されています。
同じく11月8日に播かれたビ-ル大麦については、茎立期は2月9日(平年3月2日)頃であり、平年に比べ20日程度早いと予想されています。

3 今後の管理

(1)麦踏

麦踏みにより根張りを良くする、無効茎の抑制や初期分げつの伸長抑制などの効果がありますが、麦踏みは茎立期前までとされています。播種時期つまり生育状況にもよりますが、小麦「さとのそら」の11月中旬播種では2月末までが麦踏み時期です。
11月下旬~12月の播種については3月上旬までと予想されます。

ビ-ル大麦については11月上旬播種ではすでに茎立期となっています。また、同中下旬に播種された麦でも2月中下旬には茎立期になると予想されますので、良く生育を確認し麦踏みを行ってください。

(2)雑草防除

播種後60日が経過し暖かい日が続いています。このため今年の雑草の発生は早く、下の写真の通り雑草の生育は旺盛となっています。草種に合わせた薬剤を選定し、その薬剤の散布適期(雑草の葉齢等)、散布量を良く確認し、確実な効果が得られるようにしてください。薬剤使用に当たっては、容器に書かれている使用時期、希釈量、対象作物名など使用基準を確認し適正に使用してください。

薬剤名 麦種 使用時期 主な対象雑草
アクチノール乳剤 麦類 穂ばらみ期まで(雑草生育初期) 広葉・ヤエムグラ・
カラスノエンドウ
エコパートフロアブル 小麦
(秋播)
小麦節間伸長開始期まで(広葉雑草2~4葉期、
ヤエムグラ2~6節間)但し、収穫45日前まで
広葉・
ヤエムグラ
大麦 大麦節間伸長開始期まで(広葉雑草2~4葉期)
但し、収穫45日前まで
バサグラン液剤
(ナトリウム塩)
小麦 小麦の生育期(雑草の3~6葉期)
但し、収穫45日前まで
麦類
(小麦を除く)
麦類の生育期(雑草の3~6葉期)
但し、収穫90日前まで
ハーモニー75DF
水和剤
小麦・大麦 播種期~節間伸長前 広葉・
※スズメノテッポウ

 ※スズメノテッポウはハーモニー抵抗性をもつものがあるため注意しましょう。

   埼玉県・JAグル-プさいたま 令和元年まき 今月のむぎづくり より

(3)追肥

二条大麦(ビ-ル麦)、六条大麦の追肥

ビ-ル麦、六条大麦については、醸造適性や加工適正に優れた充実の良い麦を生産しなければなりません。そのためには適正なタンパク質含有量を確保し、加工適正に優れた良品質麦生産を達成しましょう。

ビ-ル麦の元年産でタンパクが高いと指摘されたほ場では、平年2月上旬に高度化成で 10~15kg/10aを、また、タンパクが低いと指摘されたほ場では、平年2月下旬に同じく15kgを目安に追比しますが、本年は生育がかなり早まっていますので追肥時期も早めてください。ビ-ル麦の適正タンパク含有率は10~11%です。

六条大麦の追肥適期は平年2月中・下旬ですが本年は生育が早まっていますので、ビール麦同様に追肥時期を早めてください。追肥量は、高度化成で10~15kg/10aを目安に行ってください。

小麦

追肥体系の施肥をとっている栽培では、平年は茎立期前の3月上中旬に窒素成分で2~3kg程を(高度化成で15~20kg/10a)を追比するが、本年は生育が早まっているので、3月上旬を目安にする。但し、播種期が12月となったほ場では、今後生育を見ながら追肥時期を決定しましょう。