平成30年12月25日作成

麦類

(担当)JA全農さいたま 営農支援課

12月から1月にかけての作業は、麦踏みや排水路の整備、雑草対策などの作業があります。これら作業をしっかり行い、凍霜による根の浮き上がり防止や降雨による湿害、雑草害を未然に防ぎましょう。

1 気象庁3か月予報

気象庁の関東甲信地方の1か月予報(12月22日~1月21日)では、12月28日までの気温は高い確率が50%。20日から1月4日までの気温は低い確率が50%、3~4週は高い確率と低い確率が共に40%。降水量と日照時間は平年並みが40%、多い確率と少ない確率は共に30%と予報されています。

2 今後の管理

(1)麦踏

 12月末まで気温は平年に比べ高く推移すると予報されています。その後1週間は低い気温が続き、土の凍結や霜柱による根の浮き上がり心配されます。このため耐寒性の向上と分げつを揃える意味から必ず麦踏みをおこないましょう。11月適期に播種されたほ場では、12月末と1月下旬には必ず麦踏みを行いましょう。


11月上旬播種 ビール麦 生育状況

11月下旬播種 小麦 生育状況
(2)雑草防除

 播種後12月に入っても暖かい日が続いています。このため降雨は少なかったものの、ほ場によっては雑草の発生が多くみられます。気温が高いため雑草の生育も早くなっているので、早めの防除を行ってください。現在は発生が見られないほ場でも、早ければ2月に入るとスズメノテッポウやヤエムグラの発生が考えられます。麦畑(水田)の見回りや麦踏み作業の折りに雑草発生状況を確認してください。
 雑草の種類と葉齢を確認し、草種に適合した薬剤を適期に散布し、雑草害を無くしましょう。


11月上旬播種 ビール麦畑(水田)の雑草

11月中旬播種 小麦畑(水田)のスズメノテッポウ

「平成30年まき 埼玉県 今月の麦作り1月」より転記

薬剤名 麦種 使用時期 主な対象雑草
アクチノール乳剤 麦類 穂ばらみ期まで(雑草発生初期)
※ヤエムグラは2~4節期、カラスノエンドウには
2~3葉期までに散布する
広葉・ヤエムグラ・カラスノエンドウ
エコパートフロアブル 小麦
(秋播)
小麦節間伸長開始期まで(広葉雑草2~4葉期、
ヤエムグラ2~6節間)但し、収穫45日前まで。
広葉・ヤエムグラ
大麦 大麦節間伸長開始期まで(広葉雑草2~4葉期)
但し、収穫45日前まで。
バサグラン液剤
(ナトリウム塩)
小麦 小麦の生育期(雑草の3~6葉期)
但し、収穫45日前まで。
広葉・ヤエムグラ
麦類
(小麦を除く)
麦類の生育期(雑草の3~6葉期)
但し、収穫90日前まで。
ハーモニー75DF
水和剤
小麦
大麦
は種後~節間伸長前
(但し、スズメノテッポウ5葉期まで)
スズメノテッポウ
(3)排水路(溝)の整備作業・良品質麦生産のために

 近年、3月から4月に大雨の降ることが多いため、土の乾いている1月から2月に排水路を整備することが大切で、降った雨水がスムーズに排水路に落ちなければなりません。高低差を良く確認し、問題があればすみやかに補修を行ってください。ビ-ル麦、小麦についても、醸造適性、製粉・加工適正に優れた充実の良い麦を生産しなければなりません。以下を参考に必ず排水対策を行い、生育の後期凋落を防止し、良品質麦生産を達成しましょう。