平成30年6月11日作成

水稲

(担当)JA全農さいたま 営農支援課


JA南彩 密苗移植後25日目の風景(30.6.11)

5月1日にコシヒカリを1箱乾籾230g(催芽籾で275g)播種、栽植密度は坪50株(30cm×22cm)10a当たり6.4箱使用。前半は1株平均2.8本植、後半は同4本植。田植機は6条植で10a当たり、ほぼ15分の作業時間。

1 気象予報

気象庁発表による関東甲信地方の1か月予報(6月9日~7月8日)では、気温は高い確率が30%、平年並みが30%、降水量は平年並み、やや多いが共に40%。
日照時間は平年並が40%、少ないと多い確率が共に30%と予想されました。

2 今後の管理

(1)早期栽培

ア、中干し
 移植後30日を経過した水稲では、有効分げつが決定されました。このため今後は過剰分げつの抑制や水温の上昇に伴う土壌中の酸素欠乏を防ぐため、中干しの実施時期となります。
中干しの期間は7~10日を一つの目安にしてください。また、実施程度は田面に小~中のヒビが入る程度にし、大きなひび割れで多くの根を切断しないよう注意してください。
中干し終了後は間断灌水を行い、根の健全化に努めて下さい。

イ、除草
 中干し時期になって雑草の発生が見られる水田があります。雑草としてはヒエ類、オモダカ、ホタルイ、カヤツリグサ、アシカキ等が主な雑草です。

 ノビエ類が3~4葉期であれば有効な中期剤を散布し早めに処理してください。オモダカやホタルイやその他広葉雑草が多くやや葉齢が進んでいる場合はバサグランやヒエ類との同時防除としてクリンチャーバスMEが効果的です。但し薬剤により対象雑草及び処理時期が異なりますのでラベルを確認し使用してください。

ウ、病害虫防除
(ア)ヒメトビウンカ防除
 本年はヒメトビウンカの保毒虫率は高いと予想されています。6月に入り成虫の飛来が盛期になります。この時期の感染は出穂期頃に穂の出すくみ等の病徴が現れます。中干し前に殺虫剤の散布等対策を取ってください。

(2)早植栽培

ア、水管理
 除草剤の効果を上げるため深水管理のほ場が多く見られます。分げつ初期からは極力浅水にして、しっかりした分げつを確保するようにしてください。

イ、雑草防除
 初期剤+中期剤の体系処理ほ場では、中期剤の散布時期となっています。雑草の発生有無を確認し散布遅れのない様に注意してください。

ウ、病害虫防除
(ア)ヒメトビウンカ防除
 現在の生育段階は縞葉枯病に感染しやすい稲体です。効果的な箱施薬を行わなかったコシヒカリ、キヌヒカリ等感受性の高い品種は早急に防除対策を取りましょう。

(3)普通期栽培(大・小麦後栽培)

ア、田植後速やかに活着させるため水は十分入水しましょう。ただし深水により稲が冠水しては逆効果になりますので注意してください。
麦後栽培で麦わら鋤込みによる水稲栽培では7月に入り気温の上昇と共に麦わら腐熟が進み土壌中の酸素が欠乏し、そのため根腐れ等から生育不良が生じることがあります。わら等有機物の多いほ場では、稲が活着し分げつが開始される頃、あるいは分げつ盛期の頃に一旦落水し土中に空気を入れる等、土中酸素欠乏にならないように管理してください。

イ、雑草防除
 初期一発剤の利用が増えています。特に田植機に装着された田植同時散布機の利用が多くなりました。田植同時散布での注意点は、浅植でかつ根の露出が無いこと、田植終了後速やかに田に水が入ることが必要です。根の露出は写真の通り薬害を生じる恐れが多いことです。

ウ、病害虫防除
(ア)ヒメトビウンカ
 これからの田植については必ず効果的な箱施薬を施用してください。麦ほ場近くで、かつ畦畔雑草の多い水田では特に注意してください。