平成30年4月6日作成

麦類

(担当)JA全農さいたま 営農支援課


写真は4月中旬ビール麦・小麦風景

4月に入ると気温の上昇や降雨による病害虫・雑草の発生が多くなります。病害虫の早期発見と適切な防除や雑草対策と湿害回避のための排水路整備等の作業があります。
これら作業をしっかり行い、最後の登熟期をむかえましょう。

1.気象庁1か月予報

気象庁の関東甲信地方の1か月予報(4月7日~5月6日)では、気温は高い確率が50%。
降水量は多い・平年並みがともに40%、日照は少ない確率が50%となっています。
曇雨天が多く、気温の高い日が続く予想となっています。

平成30年の2月までは平年を下まわる気温で推移しましたが、3月では平年比138%、4月第1半旬では153%と非常に高い気温で経過しました。平成29年では今年と反対に12~2月は10%以上高く推移した後、3月は平年並み、4月第1半旬は89%と低く、今年と全く逆な気温推移でした。

熊谷地方気象台観測結果による (℃・%)

  11月 12月 1月 2月 3月 4月第1半旬
平年 11.2 6.3 4.0 4.7 7.9 11.0
H29~30 10.5 5.4 3.7 4.5 10.8 16.8
平年比% 94 86 93 96 137 153

平成29年の平均気温の経過(℃)

  11月 12月 1月 2月 3月 4月第1半旬
平年 11.2 6.3 4.0 4.7 7.9 11.0
H28~29 10.5 7.3 4.5 5.8 7.9 9.8
平年比% 94 116 113 123 100 89

2.今後の管理

(1)麦類の生育状況

4月上旬は、ビール麦・六条大麦の穂揃い~開花受精の時期となります。小麦では、幼穂伸長と節間伸長が盛期となり、4月中下旬にかけ出穂が始まります。平成29年のビール麦出穂期は、下の写真のように4月2日頃でしたが、本年はそれより1~2日早い3月31日~4月1日頃でした。小麦についても、気象の1か月予報も考慮すると昨年に比べ早い出穂が予想されます。

(2)病害対策

ア.赤かび病
 赤かび病は、出穂・開花期に気温20℃以上の日が数日続き、湿度が高いと病原菌である胞子の飛散が多くなり、発病が激しくなります。赤カビ病防除は必ず行いましょう。

イ.うどんこ病
 暖春の年に発生が多い。発生適温は15℃~20℃であり、厚播・窒素過多、風通しの悪いほ場や遅出来の麦が発生しやすい傾向です。ほ場巡回をこまめに行い、早期発見・早期防除を行いましょう。

ウ.防除薬剤
 麦類赤かび病・うどんこ病の麦種別の防除の目安(薬剤使用時期の収穫前日数には充分注意する)

適用病害名 薬剤名 麦種・使用時期・回数
赤かび病 トップジンM水和剤 大麦
小麦
収穫30日前まで(出穂期以降は1回以内)
収穫14日前まで(出穂期以降は2回以内)
トリフミン水和剤 大麦・小麦 収穫14日前まで(本剤3回)
(トリフルミゾール剤3回)(種子糖衣は1回)
(3)畦畔等の雑草防除

畦畔雑草処理

4月に入り、適度な降雨と気温の高い日の頻度が高くなり、畦畔や道路のり面等に雑草の発生が始まりました。非選択制の除草剤利用が増加します。除草剤の希釈濃度や散布量を薬剤毎に確認し、麦にドリフトしないよう安全に十分に留意し作業を行ってください。