平成30年3月1日作成

麦類

(担当)JA全農さいたま 営農支援課


写真は2月中旬小麦の麦踏み風景

麦類3月の農作業は、小麦追肥や雑草対策と湿害回避のための排水路整備等の作業があります。これら作業をしっかり行い、茎数や適正タンパク含有率の確保と健全な生育後期につなげましょう。

1 気象庁1か月予報

気象庁の関東甲信地方の1か月予報(3月1~4月2日)では、気温は高い確率が50%。
降水量は多い確率が50%、日照は少ない確率が50%の確率となっています。

熊谷地方気象台観測結果による (℃・%)

  11月 12月 1月 2月
平年 11.2 6.3 4.0 4.7
H29~30 10.5 5.4 3.7 4.5
平年比% 94 86 93 96

平成29年の平均気温の経過(℃)

  11月 12月 1月 2月
平年 11.2 6.3 4.0 4.7
H28~29 10.5 7.3 4.5 5.8
平年比% 94 116 113 123

2 今後の管理

(1)平成29年、28年3月の幼穂生育状況
(2)麦踏

昨年の11月から平年を下まわる日平均気温で推移しました。このため、麦の生育も平年に比べ遅れていますが、上記写真のように3月中旬には幼穂の生長期になります。このため小麦の麦踏みは3月初旬までに終了し、茎葉の損傷による生育停滞のないように管理してください。

(3)小麦の追肥

本年の気温の推移から見て、小麦の追肥は3月中旬からが最適と思われます。有効茎数の確保や子実タンパク質を適正範囲で確保するため、幼穂形成期の中旬頃から4月上旬にかけて追肥をおこなってください。
追肥量は10a当たり「あやひかり」で窒素成分1.5kg~2.5kg位、「さとのそら」で同2.5kg~3.5kgを目安におこなってください。

施肥例

肥料名「けやきハイパワーMAX(15(内4.5%は石灰窒素)-3-6,)」を「さとのそら」で20~25kg/10a、「あやひかり」で10kg/10aを推奨しています。

(4)雑草防除

2月下旬より適度な降雨と気温の高い日の頻度が高くなり、広葉雑草の発生が見え始めています。草種に合わせた薬剤を選定し、その薬剤の散布適期(使用時期・雑草の葉齢等)、散布量を良く確認し、確実な効果が得られるようにしてください。(下表は前回1月情報の再掲)

「平成29年まき 埼玉県 今月の麦作り」より転記 

(5)アブラムシの発生に注意

3月中旬を過ぎる頃から大麦にアブラムシの発生が見られ始めます。
特に出穂後、止葉から穂にかけて吸う汁加害により登熟不良による減収となります。早期発見と防除対策を取ってください。

(6)排水対策

向こう1か月予報では雨の多い確率が60%となっています。4月~6月にかけても多雨をも考えなければなりません。雨水をスムーズに排水路に導水するとともに、地表面を速やかに乾燥させ、根腐れや立ち枯れ病・枯れ熟れの発生などによる登熟不良を未然に防止しましょう。