平成27年12月14日作成

麦類

(担当)JA全農さいたま 営農支援課

本年11月の気象は高温多雨で経過したため麦類の播種は11月上旬から12月上旬にかけての長期間にわたりました。熊谷地方気象台の観測結果では11月の気温は平年に比べ117%、降水量は214%と大幅に平年を上回りました。平年の11月の積算温度は336.9℃に対し27年は395.3℃と58.4℃も高く経過したため、上旬に播種された麦類の生育は昨年に比べ大変進んでいます。また、下旬に播種された麦類も土壌湿度と気温に恵まれ順調な出芽となっています。

関東甲信地方の1か月予報(12月12日から1月11日)では1週目は気温が高い確率は70%、2週目は平年並みが50%(高い確率30%)、3~4週は高いが40%(平年並みが30%)と予想が出されました。

気温が高い中で麦類の生育は進むと予想されますので、下記を参考に管理作業を行ってください。

ビール麦の生育状況


平成26年12月13日 播種後33日目

平成27年12月12日 播種後34日目

小麦の生育状況


平成26年12月13日 播種後23日目

平成27年12月12日 播種後19日目

1 年内の麦踏

ビール麦では上記写真のように個体差はありますが早いものでは、昨年は播種後33日で葉齢が2.5~3葉でしたが、本年は4.5~5葉に達し、既に分げつが見られます。

11月上旬に播種された大麦類では直ちに麦踏みを行うこと、更に年明け後早々に2回目の麦踏みを薦めます。上旬に播種できた小麦についても同様に実施しましょう。

11月下旬以降に播種したビール麦小麦では現在1葉~出芽直前の状況です。今後も気温は高く推移すると予想されていますので、早い生育では年内に1回目の麦踏みを、12月初旬にずれ込んだ小麦では(出芽~生育状況期にもよりますが)年明け早々の麦踏み計画を立ててください。

2 雑草対策

上記の写真は11月上旬に播種したものの、長引く降雨により土壌処理剤が散布出来なかった11月下旬の様子です。播種後の高温と適度な土壌水分によりスズメノテッポウが一斉に出芽しました。11月播種で土壌処理剤が散布されていないほ場では直ちに散布しましょう。スズメノテッポウ以外の雑草発生も早まると予想されます。ほ場を良く巡回し、適切な薬剤を選定し雑草害の無いようにしてください。

生育期処理剤

農薬の使用に当たっては、ラベルの記載内容を必ず確認のうえ記載内容を守って使用してください。
剤の使用回数・成分毎の総使用回数・使用量および希釈倍数は使用の都度確認してください。使用方法・注意事項についても確認しましょう。

3 排水対策の徹底

関東甲信地方の3か月予報では、降水量は平年より多いが50%、と予報されています。

麦作りは排水対策が最大のポイントです。麦類の生育中であってもほ場周囲及び中央に排水溝を掘削し、降雨後速やかにほ場外に排出出来るよう降雨に備えてください。


降雨後の滞水が凍結したほ場

排水路に接続した排水溝