平成27年1月7日作成

麦類

(担当)JA全農さいたま 営農支援課 技術参与 福田和明


1回目の麦踏作業風景

1 麦類の生育状況

平成27年産の麦類播種は11月1日の降雨から25日までの間は小雨模様はあったものの、順調な播種作業が行われました。

全体的には大麦で11月中旬には、小麦でもほぼ11月下旬には概ね終了していました。但し、大規模麦作経営体ではわずかですが小麦播種が12月にずれ込んでいました。

播種時に土壌水分があったことや、気温が下表のとおり11月は平年に比べやや高めに経過したことにより発芽、出芽も順調でした。12月に入ると一転して平年の平均気温に比べ1℃以上低い気温となりました。

11月、12月の旬毎の平均気温(熊谷地方気象台)  単位 ℃

月・旬 11月上旬 中旬 下旬 12月上旬 中旬 下旬
平年 13.3  11.1 9.3 7.8 6.2 5.2
13年 13.8 9.3 9.4 7.8 5.8 4.8
14年 14.9 10.7 11.5 6.7 4.7 4.7

2 今後の管理

(1)麦踏

表土が凍る日が続きます。このため土が凍結しあるいは霜柱により浮き上がってしまっているほ場が多いように思えます。このため耐寒性の向上、初期分げつの促進を図るため、概ね2~3週間に1回を目安に麦踏みを行いましょう。出芽の遅れているほ場では、2葉期を過ぎてから、天候や土壌の水分状態に注意して、1回目の麦踏みを実施しましょう。但し、余りにも株の浮き上がりが多いようなら2葉期を待たずに実施しましょう。

(2)雑草防除

播種後乾燥状態で経過しているため殆どのほ場では雑草が目立ちませんが、1月も中旬を過ぎれば確実に雑草が発生し始めます。雑草の種類と葉令を確認し、草種に適合した薬剤を適期に処理し、雑草害を無くしましょう。

その際は対象雑草に適した除草剤を選ぶことと、その薬剤の散布適期(雑草の葉齢等)、散布量を良く確認し確実な効果が得られるようにしてください。

例1 小麦ほ場でのスズメノテッポウ、ハ-モニ-75DF水和剤 スズメノテッポウ5葉期までに薬量5~10gを100リットルの水に溶かし散布(10aあたり)

例2 小麦ほ場でのイネ科雑草を除く一年草を対象にしたバサグラン液剤は、雑草3~6葉期の間に薬量100~200ミリリットルを水70~100リットルに溶かし散布する(10aあたり)ただし、収穫45日前までに1回のみの使用。

※農薬は事前に必ずラベルで使用方法・注意事項等を確認し適正に使用して下さい


上写真は2014.1.7日 除草剤無処理のほ場

※農薬は事前に必ずラベルで使用方法・注意事項等を確認し適正に使用して下さい
(3)排水路(溝)の整備作業・良品質麦生産のために

近年、3月から4月に大雨の降ることが多いため、土の乾いている1月から2月に排水路を整備することが大切です。降った雨水がスムーズに排水路に落ちなければなりません、高低差を良く確認し、問題があればすみやかに補修を行ってください。

ビ-ル麦、小麦についても、醸造適性、製粉・加工適正に優れた充実の良い麦を生産しなければなりません。そのため下図を参考に必ず排水対策を行い、根の健全をはかり生育の後期凋落を防止し充実した良品質麦生産を達成しましょう。